腕時計のメンテナンスについて、保管場所も非常に大切ですよ。
オーバーホール
オーバーホールとは、分解清掃のことで人間で例えると定期的な健康診断のようなものです。 時計を分解して、洗浄、修理、注油、時間調整などのメンテナンスを行う事で、時計を常に良好な状態に保つ事が可能です。 機械式時計は、調子が悪くなくても現行品で3〜5年の周期、アンティークで3〜4年で定期的に行う事がBESTです。 お気に入りの一本を末長く使用する為に定期的なオーバーホールは欠かせません。
オーバーホールの流れ
- 外観&操作性チェック
ケースの傷やブレスのゆがみ等をチェックします。リューズを回し針、巻き上げ状態のチェックをします。 - 分解・修理
単にパーツを分解するのではなく、状態確認しながら、顕微鏡を使用して慎重丁寧に行います。 - 洗浄
ケースやパーツにこびりついた古い油や汚れを超音波洗浄機で取除く重要な工程です。この工程で新品同様の輝きを取り戻します。 - 組み立て&注油
部品ごとにオイルを変えて分解と逆の手順で組み立てます。職人の技術で左右される最も必要な工程です。 - ケーシング
組み立てたムーブメントをケースに収める作業です。ケース内に埃などが入らないよう細心の注意を払います。 - 最終調整・検査
最後に本来の性能の確認をする作業です。専用の計測機器を使用して精度や防水性能、外観、全てのチェックをします。
オーバーホールの費用と納期
- オーバーホールの費用の目安は、メーカーや機能、商品によって異なりますが、 一般的なタイプの時計で約30,000円程度が目安となり、納期は約1ヶ月を必要とします。 クロノグラフなど機械が複雑になるにつれ、費用は増額され納期もかかります。
- またどんなに丁寧に扱い手入を怠らなくても、腕時計の寿命は毎日使えば10年程だということは 認識しておいて下さい。