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磁気の影響

アナログクオーツ時計は針を動かすために、磁石の性質を利用してロータを駆動させるステップモータ方式を採用しています。 そのため、外部より強い磁気の影響を受けると、ロータに磁気が作用し、正常な回転ができなくなり、 それが時計の「止まり」「遅れ」「進み」の原因となることがあります。

磁気から遠ざければ元通り、正常に動きます。その後改めて正しい時刻にセットしてください。 磁界の強さは距離の二乗に反比例し、磁気製品から5cm離すだけでほとんど影響を受けなくなります。 デジタルクオーツ時計には、アナログクオーツ時計に使われているステップモータがありませんので磁気による影響はありません。 また、磁気の影響で時刻がくるってしまっても時計の機械に影響はありません。

耐磁時計の定義
上記で説明した様にアナログクォーツ時計は、永久磁石のローター、磁性材質のステータと磁心から構成するモータで動いているので、 日常生活で使われている家庭用電気製品からの磁界の影響を受けると、針が一時的に止まったりします。 電子表示式(デジタル表示)のクォーツ時計は、原理的に磁界の影響を受けません。
耐磁時計の種類
耐磁時計の種類はJISが規定した水準により、下記の2種類に分けられます。
  1. JIS1種=日常生活において、磁界を発生する機器に耐磁時計を5pまで近づけても、 ほとんどの場合、性能を維持できる水準(直流磁界4800A/mに耐えられる水準)
  2. JIS2種=日常生活において、磁界を発生する機器に耐磁時計を1pまで近づけても、 ほとんどの場合、性能を維持できる水準(直流磁界1600A/mに耐えられる水準)

生活の中で家庭用電気製品から発する磁気には2種類ありますが、どちらも止まり・遅れの原因となりますので気を付けて下さい

  1. 直流磁界:磁気健康用具、ヘッドホン、ステレオのスピーカー、冷蔵庫のマグネットドア、携帯電話など
  2. 交流磁界:電気毛布、コタツのコントローラ、ハンドミキサー、電動マージャン台、電磁調理機など
時計と磁石